東京国立近代美術館工芸館
人間国宝から新進気鋭の若手、海外作家まで、多種多様な作品を展示する工芸専門の美術館です。都心とは思えない、緑豊かな北の丸公園にあり、散歩の途中で立ち寄られる方も少なくありません。重要文化財に指定された建物は約100年前の洋風レンガ造り、外観も中も雰囲気たっぷりです。通風口には☆マーク、重厚な階段、屋根や柱の飾り、照明、さらには巨大な金属のオブジェと赤レンガのコラボレーションなど、写真マニアの方も必見です!
「こども+おとな工芸館 もようわくわく」展
2014年6月28日(土)~8月31日(日)1本の線、あるいは小さな丸。2つ3つと並べていくと、リズムが生まれ、心おどる模様となります。そして模様となったとたん、単なる図形だったときには予想もしなかったニックネームで呼ばれ出します。2本ずつ、直線がコンビのように並んで走ると「双子縞」。曲線だったら「よろけ縞」。複数の丸は「水玉」で、もっと小さな丸がいっぱい集まれば「鮫」、規則正しく配置された三角形や六角形は「鱗」や「亀甲」と、例をあげればキリないほど。名前の内容は状態の描写から別のものへの見立てまでさまざまですが、そこには人の心理に働きかけるかたちへの関心の強さがうかがわれ、また名前をつけることによって育まれるイメージが模様の楽しみを広げているようです。
さて私たちの周辺を見渡せば、幾何学模様のみならず、花や動物、景色、自然現象、文字に日用品など、その範囲は無限!ありとあらゆるものが模様となって、私たちの生活を彩り、豊かにしています。それに模様は、ただ表面的な飾りのためだけに用いられているわけではありません。モチーフとなったものに備わる力を借りて、無事に、健やかに、リッチに、美しく、幸あれと願う気持ちがこめられているのです。そして最新作からはるか彼方の古典まで、すべてにおいてそれが模様として成立したときのひらめきと喜びが息づいてもいます。
シンプルなのもカッコイイけど、模様を見ればやっぱりワクワク。こどもも大人も、模様の魅力にときめく夏です。
もようわくわく 親子でタッチ&トーク/もよう×スタンプラリー
私達の生活を美しく、楽しくいろどる「模様」。そこにはさまざまな願いや気持ちを浮き立たせる魅力がいっぱい!「親子でタッチ&トーク」は、工芸作品の模様をさわったり、観察したり、おしゃべりする時間です。「もよう×スタンプラリー」は、模様のナゾへの挑戦マップ(セルフガイド)を片手に会場をめぐり、模様のヒミツと向き合います。6つの「わくわく」スタンプを集め、「もよう図鑑」も作った「もようマスター」にはプレゼントをご用意しました。
開催概要
- 日時
「こども+おとな工芸館 もようわくわく」展会期中(2014年8月31日まで)
「親子でタッチ&トーク」は水・土曜日の午後2時から(約1時間)
「もよう×スタンプラリー」は随時- 会場
- 「東京国立近代美術館工芸館」
東京都千代田区北の丸公園1-1
- 対象
- 「親子でタッチ&トーク」はどなたでも
「もよう×スタンプラリー」は中学生以下 - 定員
- 「親子でタッチ&トーク」はどなたでも(ご予約不要)
「もよう×スタンプラリー」は先着2000名 - 参加費
- 無料[18歳以上の方(65歳以上・高校生は除く)は要観覧券]
大人の方にもセルフガイド(作品解説リーフレット)をご用意しました。
こちらでは広く詳しく、作家の情報や素材、技法、歴史など、さまざまな切り口から模様の魅力に迫ります。
こども向け、大人向けそれぞれのセルフガイドで取り上げた作品はすべて同じです。
親子で一緒に鑑賞することで、情報を共有したり、刺激しあったり、楽しみがますますふくらみます。
- 東京国立近代美術館工芸館
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〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1−1
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:http://www.momat.go.jp/