最優秀賞
たたかえ!!僕らのシャドウロボ
神奈川工科大学 鈴木研究室
審査員コメント
紙に立方体の展開図を描く。するとそれがスクリーン上でARのロボットに変身する。アナログとデジタルの結合、リアルとバーチャルの統合です。そこからがステキ。自分の作ったロボットをキネクトで体を使って操縦、ジャマものをやっつける。身体性も融合させるデザイン+テクノロジーのワークショップ。新しい技術をふりかぶることなく取り込んで、子どもが作ったり動いたりすることを促す。やるなぁ。これが大学から提示されたところに、大学関係者としても強い刺激を受けました。
(中村伊知哉さん)
優秀賞
親子で楽しむ「ビスケット」うごく大きな絵をつくろう!
NPO法人デジタルポケット
審査員コメント
丁寧な指導でだれもがプログラム体験できる「ビスケット」ワークショップは、これまでのWSCでも大人気でした。今回は親子で参加し、それぞれが別に作品をつくり再び同じ世界感の中でキャラクター(さくひん)同士が出会う、という新しい切り口が新鮮でした。体験後の帰り道、親子でどんな話をしたのでしょうか。「おとうさん、意外とやるね!」「家に帰ったらまたやろう。」体験前と後では、少し違った親子関係が構築されたように思います。
長期間に渡りツールの改善改良を重ね、常によりよいワークショップのカリキュラムを提案してきた「ビスケット」ワークショップ。システムを開発したNTTの研究所メンバーのみなさんと、今回初出場のデジタルポケットのメンバーのみなさん、双方に拍手を送りたいと思います。
(季里さん)
優秀賞
ワールドミュージアム:アニメーションで世界に友だちを作ろう
ワールドミュージアム・プロジェクト
審査員コメント
インターネットによってコミュニケーションに国境は無くなった。しかし、それは大人たちの世界でのはなしだった。 しかし、このワールドミュージアムプロジェクトは、子どもたちに世界とつながることの楽しさを教えてくれるものだ。 また今、子どもたちにとってアニメーションは、自己表現手段の一つとなろうとしている。このワールドミュージアム プロジェクトは子どもたちの意識をグローバルレベルに広げるとても意義のあるワークショップだ。
(中谷日出さん)
優秀賞
ブルドーザーは力持ち
コマツ
審査員コメント
子どもが大好きな乗り物「ブルトーザ」の仕組みを直感的にわかりやすい方法で伝えていたこと。また、それを退職されたOBの方々が伝えていたということ。
などが決め手のポイントです。
ワークショップは、ボランティアの方々によって運営されているケースが多いかと思います。そのため時に、スタッフに専門的知識が少ないという事が起きがちなのではないかと思います。
そんな中、コマツさんのブースでは、入った瞬間から熟練した職人的な雰囲気が漂ってきました。退職されたOBの人なんだろうと、審査員一同で多少勝手な妄想をしていましたが、実際そうだったそうです。
ちなみに、個人的には、ブルトーザを走らせるためのぬかるんだ土壌を、疑似的にスライムで表現しているのが、よかったです。子供も大人もスライム大好きですからね。
(柳澤大輔さん)
審査員特別賞
手づくりおもちゃを作って遊ぼう
オークマ
審査員コメント
子供たちが真剣な目で磨いたり穴をあけたりしているところが、日本のこれまでの原点で、そして未来に向かっても大切にしなければならないのが感じられた、素敵なワークショップでした。
(土屋敏男さん)
審査員特別賞
描いた絵が動いて見える「フシギなパラパラ影絵箱」を作ろう!
伊藤尚未のフシギ工作
審査員コメント
とても身近な素材で、そしてとても簡易な手法でアニメーションの基本表現ができる。子どもたちにとって簡単にできるということは物つくりのファーストステップとしてはものすごく重要だ。しかもその成果がとても美しく影絵として簡単な箱の中から映し出されたら、子どもたちはきっと物づくりが大好きになるだろう。時間内に素晴らしい成果が簡単に出せるというワークショップとしての要件も満たされている魅力的なワークショップだ。
(中谷日出さん)
来場者投票賞
羊毛でつくってみよう しあわせの青い鳥
酒井博美(羊毛フェルトクリエータ)
審査員コメント
しあわせの青い鳥、こんなところにいました!
ふわふわの羊毛をツンツンしていると、いつの間にかかわいらしい青い鳥になります。沢山のコドモが・オトナが、おしゃべりもせず、他の鳥をみることなく、ひたすら手元をツンツン。静寂のなかに、ツンツンの音だけが響き渡り、ものすごい集中力オーラが漂っていました!
その真剣な瞳が突然キラリと輝き「できた!」と、小さな感嘆。青い鳥誕生の瞬間です。コドモもオトナも、そのちいさな青い鳥を大切に大切に抱えて部屋を出て行った時の笑顔がとても印象的でした。
みんなを幸せにするワークショップは、来場者投票オトナ部門でもコドモ部門でもダントツの1番人気でした。
(季里さん)
概要
近年、こどもの新たな学びと創造の場として注目されるワークショップ。
「キッズワークショップアワード」は、これらこども向けワークショップの普及・発展を目的に、こどもたちの創造力・表現力を刺激する、独自性のある優れたワークショップを選出し、表彰するものです。前回に引き続き「第9回ワークショップコレクション」出展ワークショップを対象に、 第4回「キッズワークショップアワード」を実施いたします。
今までのキッズワークショップアワード
第6回 / 第5回 / 第4回 / 第3回 / 第2回 / 第1回
対象
こども向けに企画・開発されたワークショッププログラムを対象とします。ワークショップのジャンルや、企業、団体あるいは個人、グループなど実施者は問いません。
審査基準
1.創造性:こどもたちの創造力や表現力を強く刺激する
2.時代性:これからの時代にこどもたちが必要な力や視点を養う
3.独自性:これまでにない新しいアイディアが取り入れられている
審査員
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季里(きり)
ビジュアル・プロデューサー/デジタルアーティスト/女子美術大学教授
大阪教育大学美術学科在学中よりCG作品制作を開始、大阪大学工学部電子工学科研究生を経て1993年株式会社七音者設立。「ハッピー&ラブリーな妄想力で世界中を幸せに!」をモットーに子供番組向けキャラクターやアニメーション制作、ゲームの企画開発を行ってきた。2011年より女子美術大学教授。子供向け絵本アプリとクリエイティブワークショップを組み合わせた活動を展開中。
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土屋敏男(つちやとしお)
日本テレビ放送網株式会社編成局ぜネラル・プロデューサー 兼 LIFE VIDEO 株式会社代表取締役ディレクター
1979年3月一橋大学社会学部卒。同年4月日本テレビ放送網入社。編成部を経て82年制作局制作部。89年編成局企画センター。91年再び制作局。以降主にバラエティー番組の演出・プロデューサーを担当。「進め!電波少年」ではTプロデューサー・T部長として出演し話題に。このほかの演出・プロデュース番組「天才たけしの元気が出るテレビ」「雷波少年」「ウッチャンナンチャンのウリナリ!」など2005年10月「第2日本テレビ」立ち上げATP特別賞、日本文化デザイン賞など受賞多数。12年7月より現職
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中谷日出(なかやひで)
NHK解説委員
神奈川県出身。東京芸術大学大学院 美術研究科修了。現在NHK解説委員(芸術、IT担当)NHKのロゴマークデザイン他。長野オリンピック 国際発信公式映像監督、ドラマ「DREAM TV 201X」監督など。BS2『デジタルスタジアム』キャスター他、小学校高学年用メディアリテラシー番組『体験!メディアのABC』などのキャスターを、また趣味悠々『デジタルビデオを使いこなそう』、『インターネット活用術』など講師、また解説委員として解説番組を担当。Gマーク選定委員など。著書:『新しい美術はじめましょ。』など。
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中村伊知哉(なかむらいちや)
慶應義塾大学教授
1961年生まれ。京都大学経済学部卒。慶應義塾大学で博士号取得。1984年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。通信・放送融合政策、インターネット政策を政府で最初に担当するが、橋本行革で省庁再編に携わったのを最後に退官し渡米。1998年 MITメディアラボ客員教授。2002年 スタンフォード日本センター研究所長。2006年より慶應義塾大学教授。
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柳澤大輔(やなさわだいすけ)
面白法人カヤック代表取締役CEO
1974年2月19日香港生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て、1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤック(合資会社カヤック)を設立。代表取締役CEOに就任。
経営者としてユニークな人事制度(サイコロ給、スマイル給、360度評価、ぜんいん人事部)や、ワークスタイル(旅する支社)を実験する傍ら、Webクリエイティブディレクターとして100以上のサービスを手がけ、2010年東京インタラクティブ・アド・アワード、2009~2014年Yahoo!インターネットクリエイティブアワードなどWeb広告賞で審査員をつとめる。著書に「アイデアは考えるな。」(日経BP社)、「面白法人カヤック会社案内」(プレジデント社)ほか。
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石戸奈々子(いしどななこ)
NPO法人CANVAS理事長/株式会社デジタルえほん代表取締役/慶応義塾大学准教授
東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、子ども向け創造・表現活動を推進する NPO「CANVAS」を設立。
これまでに開催したワークショップは 3000回、約35万人の子どもたちが参加。実行委員長をつとめる子ども創作活動の博覧会「ワークショップコレクション」は、2日間で10万人を動員する。その後、株式会社デジタルえほんを立ち上げ、えほんアプリを制作中。総務省情報通信審議会委員などを兼務。
著書に「子どもの創造力スイッチ!遊びと学びのひみつ基地 CANVASの実践」、「デジタル教育宣言 スマホで遊ぶ子ども、学ぶ子どもの未来」、「デジタル教科書革命」など。デジタルえほん作家&一児のママとしても奮闘中。
賞の種類
最優秀賞
優秀賞
審査員特別賞
来場者投票賞